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2010/05/13

四十になるかならぬかのトシで、末期癌の告知を受けた Y。四人部屋から個室に移し、簡易ベッドを入れて貰い夜を共にした初日、夕飯も殆んど口にせず「これまでのアタシの人生って一体何だったの・・・」とポツンと呟き、切れ長の眼に涙があふれ、ポロッと頬に落ちると思ったら眼尻からスーッと一筋勢いよく流れ落ちた。生まれてこのかた、これほど真剣に人の涙のこぼれ落ちる瞬間をつぶさに見たことはない。
亡くなる十日ほど前、「この約三カ月が苦しかったけど最も充実した毎日だった、生まれてきてよかった・・・Y」
といつ書いたのか、小さく折りたたんだメモにして渡してくれた。
あれから何年経っただろうか・・・。

ブログ,日記

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