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2010/05/25

傍線

父が残した本、阿部次郎の「三太郎の日記」をもって床につく。二十八ページ「心の影」の最初の一行「価値ある情調を伴ってこそ知識も、思想も、ないし情調そのものも始めて身にしみる経験となる。」にかるく鉛筆で線を引いてある。読むのをやめた。それからは頁を次々とめくり、父がどこに線を引いているのかを探すことに一所懸命。父と二人で暮らしたとき、夕食後食器を片づけもせず、なんだかだと議論をしたことを思い出す。縁側の籐の椅子に座り本を読んでいるのかと思ったら、いつのまにか、本を両手で持ったまま昼寝している姿と・・・。

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