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2010/06/13

使わずに長いこと放置してをくと道具は死ぬと本で読み、父愛用の硯を父の死後約二十年いつも身近に置いてはいるものの、使ったことがないので使ってみた。墨をすりだしたがおかしなもので墨と硯がどうもうまくなじまない。父と自分の墨のすり方が違うため、すり減った硯のくぼみが自分の硯と違うのに気づいた。やはり道具というものは、人それぞれ、その人独自のもの。その人が長い年月を費やして自分の道具に作り上げたものなのだ。その人のからだの一部のようなものだと思った。しかし考えてみたら何十年と使い続ける道具が、いまの世の中なんと少なくなったことだろう。母が嫁入りのときに持ってきたという裁ち鋏、いまは自分が使っているが、かれこれ約八十年になるのか・・・。

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