Information

2010/07/18

秘すれば花

自分で自分を売り込むということが当たり前という時代になっているのだろうか、自分を売り込む姿をあちこちでよく見かける。自信のない人間が増えたのか、本当の意味の勇気のない人間が増えたのか、西洋式なのかどうだか知らないが、自分にはとてもじゃないが出来ないことだ。どんなに大変なことがあっても、何もなかった如く苦労のあとは見せないとか、眼でモノを言うとか、去って行く後ろ姿にそっと頭を下げるとか、「秘すれば花」ではないが何か日本独特の良さが失せてしまったように思う。いろいろな企業が公用語を英語にする時代だから当然のことか・・・。作家、深沢七郎さんが自分の武勇伝として、いっとき眼が見えなくなった最中に母親が上京、その母に自分がいま眼が見えないことを悟らせぬためにたった二・三日だが苦労をした話を書いてをられるが、その話を「武勇伝」とされたことに感心する。街のゴロツキをやっつけたような話ではないのだ。こういった心情だけは、仕事の上でも、人との付き合いの中でも失いたくないと思う年代に自分はたまたま生まれついたのだと思うことにしよう。

ブログ,日記

Page Top