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2010/09/17

素っ裸

人と会う約束をして、その時は本当に会いたいと思い楽しみにして約束するのだが、その日が近づくにつれて億劫になることがよくある。
作品が四〜五十点たまっている。作っているときは個展を開いてなどと夢ふくらませているのだが、時が経つにつれてこの程度の作品ではどうしようもないと思ったり、結局は作っているときがいちばんよく、出来上がったものは一カ月もすればつまらないモノに思えてくる。これも一ツの夢をもって、拙い文と絵の本作りに一年かけた。半分自費出版のようなかたちで、何とか定価のついた本として来年には本屋に並ぶところまでこぎつけたが、最近どうにも気分が重くチョッと後悔している。なぜだろうと考え、自分はモノの良し悪しを見る眼、感じる力だけはおこがましいがそれなりにあると思う。その眼で自分の作品を眺めたときに、ああ、二流だと分るのだ。作品は嘘をつかない。作者の良い面、悪い面全てが出てくる。そして自分の悪い面を何とか隠してよく見せようとした部分を自分がいちばんよく知っているからだと思う。子どもの作品のようにそれがなくなったとき、恐らく初めて人前に出せるのだと思う。つまらぬ衣服を全部脱ぎ捨て「素っ裸」になったときに。

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