Information

2010/09/21

同類項

精神にチョッと病をもつ身で自分と同類項、( )カッコでくくれる五十代のT氏が引っ越してから最初の客として我が家に来てくれ、五時間ほど一緒に酒を呑んだ。彼も自分もいまだに薬だけはのみ続けている間柄だ。彼を病院へ運び入院させたことがあったりしたものだから、彼も気を許してくれたのだろう。退院してからのつらかった彼にとっては地獄の体験を訥々と語ってくれた。昔の仲間も、近所の人も世間が全て相手にしてくれず無視されたときのつらさ。突然声を上げて泣き出し、大粒の涙をポロポロとこぼして、その涙をふきもせず真赤な顔でジッとこちらを向き、かなりの間をおいて「つらかった・・・。」と一言。
人と話をしていてほんとうに久しぶりに、純で真剣で、正直で飾らず、損得無視、何とも表現のしようがないがとても美しいものといま向き合っているのだと感じた。彼は三十代の終りごろ職場をやめ、ずっと自宅療養していたのだが、いまは週に二日か三日アルバイトで働いてをり、仕事そのものよりも人に認められる喜び、自分の存在価値のようなものを感じていると、最後は生々とした眼を取り戻し帰っていった。
彼と話をしていると、一般の世間の人の方が余程病に犯されていると思えてくる。

ブログ,日記

Page Top