Information

2010/10/08

九月二十二日、寝る前に中秋の名月をみようと外に出たが、雲に隠れて見られないまま床についた。
夢をみて夜中に眼がさめた。きれいな満月が浮かぶ夜道を、大きな荷物を引いて何か清々しい気持で黙々とひとり歩いている夢だった。
詳しくは知らないがトルストイは確か80才を過ぎてから真夜中に黙って家出して旅立ち、それから半月もたたずしてどこかの小さな駅で亡くなっていたはずだ。名声と地位を得てしかも裕福なはず、晩年は好きなように悠々と暮らせたはずなのに・・・。いろいろなことが煩わしくひとりで暮らしたいのなら、使用人を雇ってどうにでも出来たと思うのだ。
死を意識して、死場所を求めての旅としか自分には考えられない。ロシアは寒い。何月に家出したのだろう。荷物は何を持って出たのだろう。何を思いつつ夜道を歩いたのだろう。ただ、淋しさなどは微塵もなく、とてもいい気分だったのではないかと思う。

ブログ,日記

Page Top