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2010/11/16

自然体

食事の誘いに二ツ返事である方のお宅にお邪ました。まだ二度ほどしか顔を合わせたことがない人だから、話がとぎれないよう前の日から幾つかの話題をぼんやりとだが頭の中で用意した。だが話題を用意するということ自体どこかで言葉に着ものをきせているみたいなところがあって、自然な流れで、丸谷才一さんの「毛沢東の話からパンティの話になりました」というような訳にはゆかない。お互いにこやかに話をしているのだが、着ものをきた言葉ではやはり会話がうまくかみ合っていない気がする。出される料理も一所懸命に作っていただいたのはよく分るのだが、どこか着ものをきているようでよそよそしい。申し訳ないが不意に訪ねていって「ご免なさい、何もないので・・・」と余りものの惣菜に冷飯のお茶漬と僅かな漬けものを出された方が美味しく思うかも知れない。時間が経つにつれ少し疲れてきたので、煙草を一服と言って外に出たら向いの家も客が来ているらしく、酔っ払った女性の淫らな言葉が閉めきった窓の外まで聞えてくる。もっとよく聞えるようにと近づいたら、今度は別の家の犬に狂ったように吠えられた。
でも何故か肩の荷が下りたようないい気分になった。

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