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2010/12/08

ショメ節

おでん屋で飲んでいたら八丈島出身という人からショメ節という歌をきいた。百近くも歌詩があるらしく、「ショメ」とはショメ、ショメとはやしを入れるのでショメ節というのだそうだ。またショメは「塩梅」からきていて味があるという意味もあると言われているらしい。素朴ないい歌だった。歌ってくれた人も職人さんの感じ、頭は角刈り、色浅黒く話し方もどこか訥訥としていて都会ではめったにおめにかかれない人柄を感じた。都会人が失なっている何かがまだ残っていた。どんな高尚な話を聞くより、その人のショメ節は心にひびいた。箸袋の裏に一ツだけ歌詩を書いてきた。
 どうせ行く人、やらねばならぬ
 せめて波風、おだやかに
静かに勘定をして、とりたてて挨拶をするでもなく彼は帰っていった。おかみに聞けば初めての客だという。

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