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2011/08/26

展覧会「横浜赤レンガ倉庫・20」次元を超えて /(雑感)-(3)

(雑感)-(3)
肩書きなし、背中に看板なし、これといって志をもって努力などしたことのない人間の、作品ともいえない代物にお金を出していただく方がをられたことは有難かった。書やデザイン、イラスト、絵、ときには文章まで、企業からの依頼があればただ飯食わんがために何でもやってきた。そして自分の能力の無さを思い知らされ、例え10円でも生じっかなことでは人は金を出さないことも知った。そして物事は一朝一夕でどうなるものでもないということも。ただ、OKを得て金欲しさだけの、期限をきられていやいやながら徹夜での作業、そんな悪戦苦闘の実戦の積み重ねは、肩書きだけの絵かきや書家では身につかない芸を知らず知らずのうちに体得できたかと自惚れてみたりもした。もし、親からの何億などという遺産でもあれば、モノ作りなど真っぴらご免、酒呑んで遊んで暮らしていただろう。「皆さん、地獄を見たことありますか?」自分もまだ地獄は見たことがない。臆病だから地獄の入り口を吸い込まれないように早足で通り過ぎた程度か・・・。才能もなければ、つける肩書きもない、芸術もへちまもありやしない。自分の愚かさ故に多くの人に見限られ、これといって失うものも無い。できれば身のまわりにたまったものを出来得る限り捨て去らねばと考え続けていた人間に、これもそんなに悪い人生ではなかったとほんの少し思わせてくれた展覧会だった。

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