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2011/09/01

なんか嘘っぽい

東日本の大震災以降よく見たり聞いたりする言葉、「がんばろう日本」「絆」「あきらめない」、なにかというと「勇気をもらいました」「勇気を与えられたら・・・」そしてこれはもう何年も前から「感動をありがとう」。小説家、深沢七郎さんが自分の武勇伝として、不思議な眼の病でいっとき眼が見えなくなっている最中にたまたま母親が上京。自分のことを一番心配してくれる母親になんとか眼が見えないことを気づかせないように、少しでも心配するのを遅らせようと頑張った話を随筆に書いている。「風邪をひいた」と布団の中で過ごし、用便は母親がチョッと出かけたり、寝ているときに。食事は「食べたくない」と言って果ものばかり手づかみで食べていたという。そしてこのことは、後になっても(言っても信じないだろう)と思い、誰にも言わなかった・・・と。人間、ほんとうに頑張ったり、あきらめなかったり、勇気を出したり、感動した時には言葉はいらず言葉にならないもの。被災者の多くの人たちはきっとひとりひとり、黙々と頑張り、あきらめず、人との絆を大切にして、勇気を出し、瓦礫の隙間に咲いた一輪の花に感動してられるはず。軽佻浮薄というのか、なんともいい加減で嘘っぽい言葉に眼を閉じ、耳をふさぎたくなる。

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