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2011/10/02

煮干し

みそ汁の“だし”にと煮干しの頭を取り除き、いつもはそんなことはしないのだがまな板の上に約10個、とった頭をきれに並べてみた。口を閉じたもの、半分開けたもの、眼がどこかにいって空洞になったもの、細長い顔、少し丸みをおびた顔、眼のふちが少し黄色味がかったものとそれぞれに少しずつ違う表情を見せている。そして何とも美しいのがその玉虫色、光線の具合で微妙に色が変わり、透明感のあるその色は、よほどのデッサン力のある絵描きでなければ描けまい。しばらくの間、明るい太陽光の下に持ってゆき、その一ツ一ツの表情、色に見入ってしまった。そしていつもはそのまま捨ててしまう顔を、捨てるにしのびなく、少々苦味が出てもかまわないと“だし”に使ったのだ。これからも恐らく頭ごと使うことになると思う。

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