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月別アーカイブ:「2010年05月」の一覧

2010/05/31

両替

どうしても一萬円札をくずさねばならず、行きつけの花屋へ行く。湯ヶ原から通って来ている三月に結婚したばかりのKチャンが心よく引き受けてくれた。手渡された五千円札一枚、千円札四枚、百円玉十個、嬉しくなった。いい奥さんをやっているのだろうと思った。本当は五千円札と百円玉は必要なく全部千円札だといちばん有難かったのだが、せっかく気をきかせて細かくしてくれた気持を思うと言い出せなかった。
彼女の作る料理、掃除の仕方、洗たく物のたたみ方、全部が分る気がした。あとから考えれば初めからそうすればよかったのだが、買うつもりのないミニバラを三本、五千円札で支払いつりを貰って用を足した。

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2010/05/30

男と女

小説を書いているのだが、それでは生活していけないのである大手の会社で寮母をしているM氏が遊びに来て楽しそうに語ってくれた話。
女子寮で夫婦者のまかないさんを募集したところ、ある夫婦者がやってきたが、夫婦とみえた二人は、実は内縁関係だった。男の方に女房がいて、別居したまま今の女と生活を共にして何年かたつらしい。ある日突然、どこで調べたのか男の女房から家庭裁判所をとおして、一千万円の慰謝料を請求してきたという。それを知った女の方はその日のうちに運送屋をたのみ、男の留守の間に荷物をまとめて姿をくらましたという。それ以来会社にも何の連絡もなし。男の方も退めざるを得ず、わずかの荷物をタクシーに積んでどこへとも知れず無惨にしょげかえって走り去ったという。
M氏は言う。「女の割り切り方、男は駄目ね・・・。」

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2010/05/29

言葉

古い本を読んでいたら、注意と書いて(こころぞえ)、突然と書いて(だしぬけ)、待遇と書いて(あしらい)、行状と書いて(みもち)とルビが振ってあった。日本語とは何と奥が深く、美しい言葉なのだろうと思う。世の中「ら」抜き言葉や、横文字の氾濫、時代の流れ、言葉も時代と共に変わってゆくのは致し方なし。ただ自分が使う言葉は、自分が美しいと思うものでないと・・・。
いつの時代も年配者は同じようなことを言っていたのだろう。人間二ツの時代には生きられない。

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2010/05/28

バカのオンパレード

昼食のときテレビをつけた。
七ツあるチャンネルのうち三ツのテレビ局が、芸能人ひっついた、離れた、普天間問題で総理が何言ったと騒がしいことこの上なし。コメンテーターと称する輩がしたり顔で言いたい放題。
バカのオンパレード。十分ほどで電源を切る。
世も末だ。大宅壮一の言う「一億総白痴化」。
「警鐘を鳴らす奴はいつも安全な所にいる」(ドンキホーテ)でサンチョ・パンサに言わせている言葉も思い出す。その国の国民のレベル以上の政治も文化も生まれないのだ。この国のいまの体たらく、自分も含め、お前たちみんなの責任だよ。
食べ終えた食器を台所に運ぶ。そしていつもより念入りに食器を洗う。

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2010/05/27

おにぎり 二ツ

仕事をする気になれず、古いスクラップブックを整理していたら、昭和四十六年、九月二十二日の朝日新聞朝刊が出てきた。雑誌「小説宝石」の広告が眼にとまる。
「許してあなた」、「生んでみようか」、「もの狂い」、「闇の肌」、「官能の罠」、「まつたけのから揚げ」、「空ろな果実」、「巨聖女」、「神々の黄昏」、「夜鷹が水を欲しがった」
小説の題名である。
K子に電話をしたくなった。「まだ寝てたのヨ・・・」かすれたような声が遠くに聞こえた。
時計をみたら十時四十分。「朝飯持って行くよ。」
塩鮭をほぐしておにぎり二ツ。残りの味噌汁、胡瓜と茄子の漬もの、りんご一個を盆にのせ家を出る。

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