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月別アーカイブ:「2011年09月」の一覧

2011/09/30

金魚

飼いだして約四年になる金魚、赤・白・黒三匹のうち、この八月に白が、そして九月に入って黒が死んだ。飼い始めた頃と比べると約五倍ほどに大きくなっていた。毎日わが家に立ち寄る女性が、自分が飼っていたかのように悲しんでくれたが、このトシになると多くの人の死と出会ってきたからか、生きものの「死」がそれほど悲しくもなければ淋しくもない。ただ四年も水を替え、餌を与え、毎日水槽を泳ぐ姿を見るともなく見ていたから、愛着がないわけでなく、白い布にくるんで窓のすぐ下の土に埋めてやった。わが子、わが親、またどんなに愛する人でも永遠に別れが来ないとなったらチョッと異様なものを感じるし、たまったものではない。むしろ別れがあるから愛情も生まれれば、付き合い方にも心がこもるのではと思ってしまう。最後に残った赤の一匹、何を考え何かを感じているのか、かなり弱ってはきているがなんら変った様子もなく、何事もなかったかのように、いまもゆったりと泳いでいる。

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2011/09/29

話・いろいろ

作家H氏からの電話での話、幾つか書いてみよう。
○天気がよいので鎌倉のハイキングコースを歩いているうちに裸足で歩いてみたくなり、裸足で歩いたところ帰宅後、足の親指から血が出ているのに気づいた。砂利道を裸足で歩くとかなり痛かったけれど、足の裏から何かが伝わってくる。アスファルトの道に出た途端、実につまらなく靴をはいた話。
○「山が雲を湧かせるのは見たことがあるけれど、昨夜は月が雲を湧かせていたけど見ましたか・・・」と、急いで外に出てカメラをまわしたがうまく撮れなかった話。
○「木を植えた男」の作家バックの展覧会を観ていると、彼はゴッホを超えていると思った話。それからイギリスの作家、リチャード・ハミルトン、箱絵の作家、ジョセフ・コーネル、チェコの作家、ヤン・ジュヴァンク・マイエルと日替わりで話は続く。
○言葉を考えたので聞いてくれとの電話。
・次元を超えて
 時の流れ
 空間・時間
 分ける次元
 あるがまま
 言葉に換えず
 空感・時間
 あるがまま
最初の四行が単に後の言葉の説明になっているためくどい感じがするので、
・時の流れ
 あるがまま
 言葉に換えず
 空間・時感
 あるがまま
・・・とした方がスッキリして分かりやすいのではと、感想を述べたら彼も納得。
○作品を見て説明を求められると「なぜ、どうして・・・」と不思議に思うと同時に少し腹が立つ。音楽でも絵画でも、見る側、聴く側の見たまま、聴いたまま、それ以上の何ものでもなく、それでいいのにと思ってしまう話。等々。

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2011/09/28

時感

「(時間)でなく、(時感)の方がピッタリきませんか・・・。」朝の五時四十分過ぎに電話があった。七月に知り合ったばかりの鉄の楽器(彫刻)作家H氏からだ。こちらが早起きだと知ってか、朝の早くに彼はかけてくることがある。単純な話、時間というのは、同じ一時間でも楽しいとアッという間に過ぎ、つまらない時間だと一時間が二時間にも三時間にも感じるように、人それぞれがその時のその人の感じ方の中での時間な訳だから(時間)でなく(時感)の方が・・・という話だ。朝の早くに眼が覚めてそう思ったから電話したという。そして約三十分ほど話は続く。このところ少なくとも三日に一度、一日二回の電話のこともある。世間話や、生活感のある話は一切なし、自分がその日に考えた事、感じたことを電話してくれるのだ。実に新鮮で実に楽しい。このせちがらい世の中で、還暦を迎えてなお、日々、一刻々々こんな(時感)を過ごしている人が居ることが嬉しい。世の中の垢にまみれたわが身を洗い清めてもらったような気がして、実に有難い電話だ。

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2011/09/26

自己嫌悪

ある会社から食事の誘いを受け、相手の男に初めて会ったときからあまり良い印象をもっていなかったが、あれほどまでにレベルの低い奴とは思わず席を共にした。そのあと、四・五日は自己嫌悪に落ち入りどうしようもなかった。気くばりゼロ、つまらぬ下ネタが多く品性下劣、チラチラと吹かせる成金風、話に知性のカケラもない五十男となぜ早々に席を立たず無駄な時間を過ごしてしまったのか・・・。以前なら喧嘩の一ツも始めていたと思う。翌日友人からの電話で「俺もトシをとったか、自分が情けない」と言ったら、「バカ相手に喧嘩しなくなったのだから、オマエも少しは大人になったんだよ」と言う。大人になどならなくていい。不愉快なときは不愉快だと、怒りを表わすときには怒らねばならない。そうしないのであれば自分で良い雰囲気作り、良い方向へもってゆかねばならない。それを何一ツしなかったのだ。言い訳するとすれば、相手には会社の部下(女性)が二人一緒だったので少し気をつかったことと、こちらがご一緒したあるご夫婦が相手の暴言もどこ吹く風と適当に応対してくれていたこと。しかしそれも理由にはならない。要するに典型的なうだつの上がらないそこいらの居酒屋でおだを上げているサラリーマンのオヤジ、何を言っても通じるわけでなし、どこかでキチッとけじめをつけなかった自分がだらしなく、自分が悪いのだ。

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2011/09/06

草とり

近所の青空駐車場に、この炎天下初老の女性が二人来て、約70坪ほどの土地の除草を三日がかりでものの見事に終らせた。恐らく一本一本根まで取り去ったと思う。買い物等で前を通るたびに、何と丹念な草とりと感心して見ていた。三日めの昼、日陰に座って弁当を食べている二人をみたので、麦茶に氷を入れて持って行ってあげた。かぶっていた麦わら帽子をとり、タッパーに入った食べかけの弁当にかるく蓋をして、わざわざ立ち上がってこれまた実に丁寧な御礼を言われた。昨年までは除草剤をまき、茶色に枯れた草はそのままだった駐車場が、見違えるほどきれいになった。展覧会のあと約半月、雑用に追われていたのを理由にこれといった仕事もせずに過ごしていたが、あの草とりを見せられると早く次のことをやらねばという気持にさせられた。

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